『ブラシをもっと身近に』
欧米では一般的に使われるブラシですが、日本国内で考えると「ブラシ」は結構マイナーな位置付けです。
例えばキッチンで考えた場合、ブラシはあまり置かれていません。
日本はタワシやスポンジといった「握るタイプ」が主流なのです。
なぜブラシが使われないのかな?と思い「ブラシ」のイメージを聞くと
・傷がつきそう
・水ハネが激しそう
・泡立ちが悪そう
と言った、マイナスイメージが先行していました。
また、使い終った歯ブラシを代用すれば・・・的な言葉があるように
ブラシはどれを使っても一緒という空気があります。
「そんなブラシの評価を変えたい!」
「ブラシって便利!と感じてもらいたい」
その願いから、「ブラシ職人シリーズ」の開発がスタートしました。
『開発裏のケンカ』
「ブラシ職人シリーズ」のブラシは全てゼロからの開発です。
まず「綺麗にしたい場所」を決めます。
そして、その場所を綺麗にするために
「どのようなデザインが持ちやすいか」
「どのブラシ毛がしっかり汚れを落とすか」
「どのようなデザインだと保管も便利か」
という点をデザイナー・成型屋・ブラシ毛屋・植毛屋の4名が持てる知識の全てを出し合って決めていきます。
しかし、全てがスムーズに決まるわけではありません。
例えばある1点に拘れば、どこかにその弊害が生じ、意見が異なる自体が発生します。
その意見の違いを解決するため、皆が本気で意見を言い合うのですが
ケンカになる事もしばしばありました。
事実、第1弾のバス床ブラシ・排水口ブラシ・キッチンブラシの開発途中に
意見の相違からケンカに発展。幾度となくプロジェクト中止の危機がありました。
しかし、解決するため個々が技術を磨き、問題を解決する事で「ブラシ職人シリーズ」のブラシが完成します。
使っていただく方にとって「買って良かった」を実感していただくと同時に
開発メンバーにとっては「開発時の持てる技術の全てを出し切ってつくったブラシ」です。